転倒ます型雨量計とは

転倒ます型雨量計

鹿威し「転倒ます」という言葉をはじめて聞いた場合、一体何のことなのかわかりにくいかもしれません。
そこで、庭園でみかける「鹿威し」をイメージしてください(右画参照)。
「鹿威し」は竹筒の先が切られており、切り口に水が注ぎ込まれると重みで竹筒は下がり、勢いで水が流れ落ちますね。
その後に反動で竹筒はもとに戻ります。転倒ます型雨量計も「鹿威し」と同じ原理なんです。
雨量計の中には2個のます(=容器)があります。2個のますがシーソーのような構造になっています。
片方のますに流れ込んだ雨量が約0.5mm相当になると、重みで反対方向に転倒して水を下へ排出します。
その転倒数を計測することによって、いわゆる「降水量」を知るのです。 転倒する回数は、「リードスイッチ」という機械によって計測します。誤差は当然少ないことが大事です。検定指針の計測誤差は、下記になります。

レーダーによる雨量の観測転倒雨量(=1回の転倒に必要な降水量)が0.5mmの場合
・雨量20mm以下においては0.5mmの誤差
・雨量20mm超においては雨量の3%の誤差

転倒雨量(=1回の転倒に必要な降水量)が1mmの場合
・雨量40mm以下においては1mmの誤差
・雨量40mm超においては雨量の3%の誤差

※気象庁をはじめとした地方公共団体や運輸・電力等の事業者が広く使用しているものは、気象業務法及びその下位法令の検定に合格した、貯水型雨量計又は転倒ます型式雨量計です。
竹田計器の転倒ます型雨量計は気象庁で採用されており、信頼ある製品です。

雨量計とは

雨量計とは雨量計とは雨(降水)の量を計測する機器を、雨量計、(英語ではRain gauge)と呼びます。
雨量計は直径20cmの漏斗型の受水器を使って雨を受水器内に流し込み、その量を計測します。

データの誤差を少なくするしくみ
雨滴が風で飛ばされてしまうと正確なデータ観測にならない為、受水器に助炭(燃料節約になるの覆いのようなもの)と呼ばれる防風柵を取り付ける工夫が施されています。

雪、霰を計測する
受水器の雨が落ちる部分に電熱線、加熱油などのヒーターを付加することで、雪、霰を計測することができます。
北海道、東北、信越、北陸などの寒い地方で用いられます。

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